ドイツの通貨

♪ ドイツが今使っている通貨は?

ドイツはヨーロッパの多くの国と同様、ユーロ(€)を主要な為替手段として使用しています。2002年にドイツマルクから切り替えたドイツは、1:1.95583の為替レートでユーロの使用を採用しました。欧州連合(EU)創設国のひとつであるドイツがユーロを使用することで、経済的な安定がもたらされ、ユーロ圏内での取引が容易になりました。

ユーロはセント(ドイツでは「センチモス」)に分けられ、1、2、5、10、20、50セント、1ユーロ、2ユーロ硬貨、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロ紙幣があります。ドイツを旅行する際は、取引しやすいように、さまざまな額面の紙幣を携帯することを心がけましょう。

ドイツのクレジットカードとデビットカード

ドイツではクレジットカードとデビットカードが広く普及しています。ホテル、レストラン、ほとんどのお店で利用できるため、旅行者が滞在中にカード決済を利用しても問題はないでしょう。ただし、小さな店や市場では現金が好まれたり、必要な場合もあります。

MasterCard、Visa、American Expressが一般的に使えますが、手数料が安いMasterCardとVisaの方が業者には好まれることがあります。デビットカードについては、ドイツではEC(電子マネー)システムを採用しています。ECカードは主に地域的なものですが、MastercardのサービスであるMaestroは国際的に通用し、一般的に使用されています。

ドイツでは、Google PayやApple Payのような非接触型決済やモバイル決済サービスがますます普及していることは注目に値します。また、不審な海外取引によって突然カードが利用できなくなることを避けるため、海外渡航について銀行に報告しておくことも賢明です。

ドイツでの現金の使用

カード決済が年々増えている一方で、ドイツでは現金の利用がまだまだ一般的です。実際、ブンデスバンク(ドイツ中央銀行)の調査によると、ドイツではいまだに取引の約74%が現金で行われています。この傾向は、現金が主流の小規模なサービス業、パン屋、居心地の良いカフェ、青空市場などで特に顕著です。

カードでの支払いは便利ですが、ドイツを旅行する際には十分な現金を持ち歩くことが大切です。特に少額の買い物や公共交通機関の乗車には、小銭があると便利です。

ドイツのATM

ドイツではゲルダウトマット(Geldautomat)とも呼ばれるATMは、ドイツ全土に広く普及しています。銀行、ショッピングモール、大型スーパーマーケット、駅、空港などに設置されています。ドイツのほとんどのATMは、主要なクレジットカードおよびデビットカード(Visa、MasterCard、Cirrus、Plus、Maestro)に対応しています。

ATMでお金を引き出す際には、海外送金手数料がかかることがあるので注意してください。手数料はすぐにかさむので、自国の銀行の海外ATM手数料とドイツの銀行の手数料を常に比較することをお勧めします。

また、ドイツのATMは、広く現金を利用できるように、視覚障害者のために音声案内を提供することが法律で義務付けられています。

銀行の営業時間

ドイツの銀行の営業時間は、他の国ほどゆとりがないことで知られています。通常、銀行の営業時間は平日の午前8時30分から午後4時までで、水曜日と金曜日は早く閉まります。銀行は基本的に週末は閉まっていますが、支店によっては土曜日も営業している場合があります。

大都市では午後6時まで営業している支店もあります。また、ほとんどの銀行が24時間利用できるATMを設置しており、基本的な銀行取引ができます。

ドイツ滞在中に必要な銀行の利用を前もって計画しておくと、不測の事態を防ぐだけでなく、旅費の予算を効率的に立てることができます。